優勝候補の広島が圧倒的な強さで先週から合わせて10連勝した
10連勝を止めただけでなく、広島の開幕からのカード勝ち越しも止めた。
広島との対戦成績は3勝3敗と互角。
阪神自体もこれで貯金3。
十分広島と渡り合えることを証明してみせた。
一方で巨人はまさかの5連敗。
その他の3球団も借金続きと、良いところが出ていない。
このまま広島の独走を許すのか。
阪神、巨人を合わせた三つ巴の争いになるのか。
はたまた下位球団が巻き返すのか。
今日は先週までの結果を踏まえて、セ・リーグ各球団のチーム状況を振り返っていく。
目次
順位表(2017/4/16終了時点)
広島が以前首位。
阪神が巨人に変わって2位に浮上した。
広島東洋カープ
驚異の10連勝。去年の優勝は神ってるのではなく、実力だった。
野手陣
打線は12球団1位となる90得点。
1試合平均6得点は驚異的な数字だ。
先週と変わらず、田中、丸、新井、鈴木、エルドレッドが好調。
特に新井とエルドレッドは巨人戦で1試合に二人揃って2打席連発を共演してみせた。
開幕から不調だった菊池も打率 .281と調子を戻してきた。
そして、安部が打率.306、リーグ単独トップの盗塁5。
捕手の石原も打率.261で、おまけに2年ぶりの本塁打まで放ってみせた。
文字通り打線に穴がなくなってきた。
その他にも曲者ぞろいの控え選手。
怖いのは全員が揃って調子が良いことくらいだ。
けが人さえでなければ、2017年も12球団トップクラスの陣容であることを証明してみせた。
投手陣
ここまで防御率3.04はリーグ1位。
先々週好調だった若い先発陣が今週も好投。
中でも、岡田投手が15日の阪神戦で見せた投球は圧巻だった。
9回1失点、被安打4、無四球奪三振9。
10連勝が止まった後の試合だっただけにその価値は大きい。
多くの若手先発投手の中でも、岡田投手の存在は群を抜いた存在になりかけている。
次期エースの誕生となるか。
今後の活躍に期待がかかる。
心配なのは抑えの中崎投手の離脱。
広島の守護神中崎翔太投手(24)が10日、登録抹消された。球団は「右側腹部の違和感」と発表した。
大事をとってのことだが、昨年優勝の原動力だけに、長期化するとチームにとっては痛い。
今週の注目ポイント
野手:鈴木選手に長打が戻ってくるか。
投手:岡田投手が連続で結果を残せるか。
読売ジャイアンツ
まさかの5連敗を喫した巨人。
特にホーム東京ドームに広島を迎えうって、まさかの3連敗したのは痛かった。
野手陣
坂本、阿部に続く存在としてマギー選手が好調だ。
打率.314、OPS.857と調子を上げてきた。
問題はそのほかの選手。
長野.152、小林.075と主力が絶不調。
特に外野3ポジションの合計打率が.188。
外野は本来打撃型の選手のポジションだけに、これではいくらなんでも勝てない。
陽、ギャレットらの主力の離脱が非常に痛い。
投手陣
好調だった投手陣も広島戦で大炎上。
3試合で29失点と長所を発揮できなかった。
中でも頼みのエース菅野投手が6回途中5失点でKO。
味方のまずい守備があったとはいえ、首位広島相手にエースが打たれたのはチームとしては痛かった。
今週の注目ポイント
野手:外野手の打撃。
投手:菅野投手に勝ちがつくか。
阪神タイガース
8勝5敗で貯金3。
首位広島に勝ち越すなど、自力がついてきたことを証明した。
野手陣
上本、糸井、福留、原口、鳥谷の5人はいずれも出塁率が.380越え。
福留選手に至っては.491。
非常にしぶとい打線が形成されている。
ベテランが多いチームなので、彼らがへばってきたときに 、現在不調の高山、北条の二人にあたりが出てくることに期待したい。
投手陣
開幕から不調続きだった先発投手陣がここにきて好投。
藤浪8回1失点、メッセンジャー7回1失点とエース級の好投が光った。
能見、秋山も試合を作れるようになってきたのも大きい。
リーグナンバー1の救援防御率2.03を誇るだけに、先発投手陣がいかに試合を作れるかが問われる。
来週は藤浪投手がインフルエンザで抜けるため、より先発投手陣の奮起が期待される。
阪神藤浪晋太郎投手(23)が16日、試合前練習を欠席。西宮市内の病院でインフルエンザA型と診断された。
今日16日、出場選手登録を抹消された。
前回13日DeNA戦(横浜)では8回1失点と好投。次回は20日中日戦で登板する見込みだった。
今週の注目ポイント
野手:高山、北条が調子をあげてくるか。
投手:岩貞、秋山、能見が試合を作れるか。
横浜DeNAベイスターズ
先週から1つ増えて借金3。
石田、今永、筒香ら主力選手の状態が上がってこない。
野手陣
出塁率.417の数字からわかる通り、かなり警戒されている。
梶谷選手がここ3試合スタメンを外れているため、よりマークが厳しくなっている。
その中でどこまで筒香選手が結果を残せるのか。
真価を問われるシーズンとなる。
投手陣
先発、救援投手陣ともにぴりっとしない状況が続いている。
開幕投手石田が3試合で未勝利。
今永投手も2試合に投げて未勝利、防御率6.94。
エース級の二人に勝ちがつかなければチームは当然波に乗れないだろう。
そんな中で、ラミレス監督は4月のこの時期に中継ぎ投手の配置転換を決断した。
ラミレス監督は「2日前に決断した。ヤスは沖縄からのオープン戦で抑えを勝ち取ったが(開幕後に)つまずいた。去年とは同じにしたくない。今年はチームが最優先。勝ちにいく」と配置転換の理由を語った。
チームが浮上のきっかけを掴めない中で、下した決断。
ラミレス監督のなかで、チームの雰囲気を変えたいという思いがあったのだろう。
今週の注目ポイント
野手:筒香の1発。
投手:石田、今永に勝ちがつくか。
東京ヤクルトスワローズ
5勝9敗で借金4。
自慢の打線が未だに眠ったままだ。
野手陣
山田1番、バレンティン3番と打順にテコ入れを図ったが実らず。
坂口、川端の1.2番コンビが離脱しているため、打線が中々機能しない。
山田が先頭打者本塁打、バレンティンが1試合2発と徐々に調子は上がっている。
主力の二人が状態を上げていけばチームも波に乗れるだろう。
投手陣
投手陣は先週から引き続き、良い意味で予想を裏切っている。
ここまでリーグ2位の防御率3.26。
石川、山中、小川、ブキャナンと先発陣は十分試合を作れる布陣。
層にやや不安は残るため、彼らが離脱しないことを祈る。
今週の注目ポイント
野手:雄平、大引の復調。
投手:先発投手陣が好調を持続できるか、5番手以降の台頭。
中日ドラゴンズ
3勝9敗で借金6。
今週ももう少しのところで、試合をものにできなかった。
野手陣
孤軍奮闘していた大島を支える存在が出てきた。
平田選手が調子を上げてきて、OPSは.805。
4/15から3番に起用され初め、好調な大島選手を返す役割が期待される。
あとは、ビシエド・ゲレーロの外国人選手の二人が状態を上げてくれば、打線は上向くだろう。
二人でここまで1本塁打。
ビシエドに至っては15安打中、長打は2塁打1本のみ。
これではいくらなんでも試合には勝てない。
投手陣
開幕して12球団で唯一先発投手に勝ちがついていない。
開幕からチーム14試合目でもまだ先発に勝ちがついていない。
今週はのドラゴンズ投手陣は素晴らしい好投を見せた。
バルデス7回無失点、又吉8回2失点、大野8回途中2失点、吉見7回1失点。
これで勝ちがつかないのは先発投手の責任ではない。
ただ、ここまでのチームの不振を象徴するように先発投手は勝ち星に恵まれていない。
救援防御率も2.55でリーグ3位と安定している。
打線の調子が上がってくるまで投手陣が踏ん張ることに期待したい。
今週の注目ポイント
投手:先発投手に勝ち星がつくか。
まとめ
広島が独走の気配を見せはじめたセ・リーグ。
現状阪神以外のチームは広島に勝てていない。
今週広島と対戦するDeNA、ヤクルトの下位チームがどこまでくらいつけるのかに注目したい。
それでは、さようなら!
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