22日にWBC準決勝を控える侍ジャパンが昨年ワールドチャンピョンに輝いたシカゴ・カブスと対戦。
結果は4-6で敗れたものの私はそこまで心配ないと考えている。
そこで今日はこの試合の結果と試合映像を観た私の感想を述べていく。
目次
結果
チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
侍日本 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 4 |
カブス | 1 | 0 | 2 | 0 | 2 | 1 | 0 | 0 | X | 6 |
【カ】ラッキー、デービス、ストロップ、ビーラー、フローロ
【日】藤浪、増井、松井、宮西、則本
【本】菊池、ボーテ
スタメン
侍ジャパンスタメン
1(遊)田中
2(二)菊池
3(中)青木
4(指)筒香
5(一)中田
6(右)鈴木
7(三)松田
8(左)平田
9(捕)大野
先発P=藤浪
カブススタメン
1(遊)川崎
2(二)ゾブリスト
3(右)ヘイワード
4(中)シーザー
5(捕)モンテロ
6(左)ハップ
7(三)カンデラリオ
8(一)ドミンゲス
9(投)ラッキー
侍ジャパンは主力組の坂本、山田、小林がスタメンから外れた。
その代わりにここまで出場機会が少なかった、田中、平田、大野らがスタメン出場。
腰の状態が心配された中田翔選手がスタメンに名を連ねたことは朗報。
あくまで調整試合 心配することはない
今日の敗戦を受けてメジャークラスが出てくる決勝ラウンドは勝てないかもしれないと考えている人がいるかもしれない。
私はこの試合の結果と決勝ラウンドの結果は関連性が低いと考えている。
もちろん、決勝ラウンドで対戦する投手が投げる「動く直球」への対応やメジャークラスの打者を抑えきれるかという点は今後を占う要素にもなりえる。
が、いかんせん侍ジャパンの現在のコンディションは万全ではない。
その状態で出た結果に対してどうこういうことはあまり意味がない。
結果以外のところに課題をもって取り組んでいる選手もいるので、ここで一喜一憂する必要はない。
侍ジャパンは日本ラウンドでハードな試合をこなして、16日(日本時間17日)に米国入り。
そこからわずか中2日をおいてすぐに試合をしている。
時差や慣れない環境、気候の中で生活リズムをアメリカの時差に合わせることから始めなければいけない。
かたや相手のカブスの選手はその必要はなし。
その両者が試合をすれば今日のような結果になるのはある程度仕方ないこと。
そのため、今日の結果はあくまで参考程度。
打者との結果よりも選手の状態、環境への順応経過を首脳陣は見ている。
藤波投手の使えないめどがたってしまったことだけが残念
と言いつつ、残念なのは藤波投手の結果。
4回3失点。
課題の立ち上がり、制球ともに振るわず、恐らく決勝ラウンドでの登板機会はない。
先発や接戦、ビハインド時はもちろん、仮にチームが20対0でリードしていたとしても細心の注意を払ってチームは勝ちパターンを投入することが予想される。
それだけ今日のピッチングは首脳陣にとって「藤浪=不安定」というイメージを植え付けてしまうものだった。
またもう一つ心配なのは増井投手。
2失点した結果よりもボールがほとんど抜けていたことが気になる。
2006年大会の正捕手里崎氏の証言ではアメリカラウンドで気をつけるべきは球への順応。
米西海岸は非常に乾燥する。東京ドームは空調が効いており、湿気もある。ほどよく汗ばむためWBC球も滑りにくい。米ロサンゼルスで手はカサカサ、ボールは一段と滑りやすくなる。06年、09年に2大会連続でWBCに出場した渡辺俊介氏は、これが同じボールなのかというくらいに米国では感覚が異なり、慣れるまで多少時間がかかると話していた。
増井投手はオランダ戦で好投を見せたもののキューバ戦では勝ち越しタイムリーを浴びるなど安定しているとは言い難い。
加えてこの試合で見せた球への順応具合を見る限り、首脳陣の中で登板の優先順位は一段下がった可能性がある。
明日以降の他の投手陣のでき次第だが、やや不安が残るものとなった。
日本の準決勝の対戦相手はアメリカ
そして先ほど準決勝の日本の対戦相手がアメリカと決定した。
前回大会の覇者・ドミニカはまさかの二次ラウンド敗退となった。
【WBC】日本の相手は米国!前回優勝のドミニカ共和国を下し準決勝進出 (スポーツ報知) - Yahoo!ニュース
日本とアメリカのWBCでの過去対戦成績は1勝1敗。
まとめ
正直、アメリカが来てもドミニカが来てもどちらも強敵だけに大差はない。
ただ対戦相手が決まったことで侍ジャパンにとっては一段と気が引き締まるものとなったはずだ。
目指すべきはあと2勝。
そのことだけを見据えて残り少ない時間を有効に使って調整を進めて欲しい。
それでは、さようなら!